Member 05
歴史と時代をつくるメンバー
人をしあわせにし、
記憶に残る料理を。
いつか、ミシュランの
星を取りたい。
調理職
洋食調理
2004年入社
私の仕事
My job description
ホテルを代表するレストラン ブリーズヴェールのシェフとして、食材の選択、メニュー、コースづくり、調理、お客さまのおもてなしを担当しています。従業員が「仕事をしていて楽しいな」と思えている方が、いい料理がつくれるし、お客さまを感動させられます。レストランの皆のモチベーションアップや働く環境への配慮など、従業員がしあわせになる職場づくりを心掛けています。
Reason why I’m here
私とプリンスホテル ―入社動機―
シェフにはクリエイティブな
時間が必要。
オフを確保できる
ホテルの勤務体系は魅力。
彼の経歴は、少々、変わっている。「高校時代の3年間、アルバイトをしていたイタリアンレストランで、料理を学びました。料理をする楽しさを知って、若かったこともあり、『自分には才能があるのではないか』と、調子に乗ってしまったのが、この道を目指した始まりです」と笑う。西武・プリンスホテルズワールドワイドを選んだのは、中学の修学旅行で品川プリンスホテルを利用し、サービスや料理に感銘を受けて、「大人になったら就職したい」と思ったから。「プライベートも大事にしたほうが、いい発想で仕事に臨めるので、勤務体系がしっかりしているホテルは、料理人にとって魅力的な環境です」。
Pride in My job
プリンスホテルで働く誇り
食べる人をイメージしながら
料理する。
笑顔と「あの味が忘れられない」
が最高の評価。
ザ・プリンス パークタワー東京の最上階、窓の外に絶景が広がる『レストラン ブリーズヴェール』は、結婚記念日や誕生日といった特別な日に訪れる人が多いフレンチレストラン。2022年、彼は、30代の若さでこのレストランを任された。「料理をするときは、どういう人が召し上がるのか、予約名簿を見ながらイメージします。『こういう年齢層なら、食材はこう切ったほうが食べやすいかな』とか、『お肉の部位はこうしよう』とか」。お客さまの評価は、時間を経てわかることが多い。「『一年前に食べた料理が忘れられなくて』と、次の記念日に再訪してくださる方が少なくありません。食べたものはすぐに忘れられてしまうので、誰かの記憶に残るのが、一番うれしいですね」。仕事を離れても、ほぼ料理のことを考えているという。「思いついたらすぐにスマートフォンでメモを取って、過去に自分で思いついたことを、コンテストのメニューにしたこともあります」。料理に誰よりも情熱を傾けているが、仕事に対するやりがいは、いたってシンプルだ。「人は誰でも調理をし、誰かをしあわせにすることができます。親に対して。奥さんや彼女に対して。それは、生きていくうえで大切なこと。調理は、人をしあわせにし、笑顔にできる仕事です」。
My Dreams and Challenges
次の夢と挑戦
唯一無二の料理と
プレゼンテーションで、
ミシュランの星を取りたい。
「“日本の食材で日本人がつくるフレンチ”を意識している」と彼は話す。海外から訪れるお客さまも多い。「世界一と言われる魚や珍しいキノコ類など、日本でしか食べられない食材を使用したり、昆布やアゴから取った出汁など、日本ならではの食文化を採用したりすることもあります」。いずれはミシュランの星を獲得するのが目標。「そのためには、自分の唯一無二の料理をつくる必要があります。人の真似はできません。さらに、プレゼンテーションも大切です。つくって食べて終わり、ではなく、それ以外で、どういう風にお客さまを喜ばせるか。サービススタッフとしっかり話し合って、レベルを上げていかなければと思っています」。
職種TOPIC
フランスで行われた
由緒ある料理コンテストに、
日本代表として出場し、
世界3位に輝く。
彼は、コンテストで数々の賞を受賞している。「若手のうちは、決められた料理を出すのがシェフの仕事。自分だけのメニューをつくって、食べて評価してもらえるのがうれしくて、積極的に出場するようになりました」。2017年 第51回ル・テタンジェ国際料理賞コンクール ジャポン第3位、同大会2018年 第52回準優勝、2021年 第31回プリンスホテル料理コンクール洋食部門 シティエリア優勝。2022年 には、フランスのトロフェ・パッション インターナショナル2022に日本人シェフ代表として出場し、見事第3位に輝いた。